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Posted by みやchan運営事務局 at

2012年05月16日

なぜウォーリーを探す?


「どうしてウォーリーを探さなければいけないの?」

ある朝のことだ。
残業続きで目覚めの悪い体を
熱いシャワーで起こそうとしていた私に向かって
息子が声をかけてきた。

確か先日ワイフが息子に買い与えた本が
”ウォーリーを探せ!”だったはずだ。
恐らく夢中でウォーリーを探すウチに、
何気なく疑問に思ったのだろう。
実に子供らしく素朴で純粋な質問だった。

「さて、どうしてだろう?」

そういうお遊びの本だ、と言うのは簡単だ。
しかしそれだけで済ませていいものか。
息子からのあまりにも純粋な質問に
”子供”を卒業し随分経つ私は正直戸惑った。

「ねぇ、なんで?」

息子の頭を撫でながらしばらく考えていた私は
やがてひとつの答えにたどり着いた。
理解し喜んで貰える保証はなかったが、
私はこの答えにかけて見ることにした。

「いいかい?よく聞いて。」

床に膝をつき、息子と同じ目線になると
今浮かんだ言葉が逃げてしまわないように、
しかしゆっくりとはなし始めた。

「ウォーリーというのは自分自身のことなんだ。
 おまえはまだ子供だからわからないかもしれない。
 けれどこれから大人になるにつれて、
 きっと色んな辛いことや悲しいことがある。
 そうなると人間というのは
 ついつい自分自身を見失いがちになるもんなんだ。

 本当に自分らしく生きているのだろうかってね?

 でもどれだけ迷っていても必ずウォーリーは自分の中にいる。
 だから何も心配することはない。
 自分を信じて生きていけばいいってことさ。」

いつしかその言葉は、息子にではなく、
最近何もかもがうまくいっていない
自分自信に向けられた言葉になっていた。

「ふ~ん ・・・」

そんな息子はしばらく私の言葉を必死に理解しようと
努力をしていたようだが、結局それだけを言い残して
ワイフの元へ走りさってしまった。

やはり今の息子には少し難しかったようだ。
しかし私はその答えにとても満足していた。
なぜなら息子はその何気ない疑問を持って、
改めて大切さなものを私に気づかせてくれたのだ。
そして私は鏡に映る自分に笑顔で問いかけた。

「私のウォーリーはどこにいるんだい?」






そ こ か よ。


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Posted by pia masa at 13:49Comments(15)読み物