2012年03月08日
マイホーム

マイホームってイイですよね。
でもやっぱり人生を左右しかねないほどの
大きな買い物なんですよ。
僕も最初は迷いました。
自分の家を持てるという嬉しさもありましたけど、
肩にのしかかってくるものも小さくないんです。
確かに自分達で現地に足を運び土地を決め、
何度も打ち合わせをしてようやく設計も決まり、
地鎮祭、上棟式を経てやっと完成した時には
実に感慨深いものがありました。
すっかり貧乏暮しが板についていたこの僕でも
自分の城を持つことが出来たのかと、
ちょっと込み上げるものがあったのも事実です。
でも問題はその後なんですよ。
なにせ無理やり銀行に連れていかれましてね。
人目に触れないように別室に入れられたかと思えば
眼の前にこれ見よがしに広げられた
今まで見たこともないようなデカイ金額の書かれた書類に
「さっさと印鑑を押したまえ。」と言わんばかりの銀行マンが
大股開いて座ってるのを見た時には

こんなテンションになっちゃうよね。
どうしても押さないことには帰して貰えそうになかったので
まあ仕方なく押しましたけどね。
ちょっと緊張して手が震えちゃったりして。
ま、そんなマイホームなんですけど。
うちの近くって只今絶賛区画整理中なので、
土地を見に来てる人をよく見かけましてね。
この間もあえるさんとの散歩中に
土地を見に来ているご家族がいらっしゃいました。
30代くらいのご夫婦とそのご両親でしょうか。
お父さんは終始笑いながらアレコレ話してまして、
お母さんの方はと言うと少し離れたところから
ずっと子供たちを見てニコニコしてるんですよ。
余程自分の城を持つまでに成長した子供たちが
嬉しかったんでしょうね。
その後も、時折土地を指さしながら
きっとここはリビングであそこはキッチでとか
将来生まれてくる子供たちのために子供部屋はどうしようかとか
描いた夢をいっぱい詰め込んで
この土地を見に来たんだろうなと思ったら
こっちまで嬉しくなりましてね。
少し立ち止まってそんな家族のやり取りを見てた僕の隣で
その場の空気を全く読むことなく

平気で糞をするコイツを何とかして下さい。



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