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Posted by みやchan運営事務局 at

2012年03月22日

学校の怪談


だ、誰!?

どこの学校にも、怪談話のひとつやふたつあるもので、
これは僕が実際に経験した話です。

僕の小学校には普段授業を受ける木造校舎とは別に
1階が音楽室、2階が図工(美術)室と言う
見るからに何かよからぬモノが出てきそうな
そんな雰囲気のある古い木造校舎がありまてね。

明るい昼間でもしっとりと薄暗く、
真夏でもどこかひんやりした空気感のせいか、
色々と怖い噂がありました。
窓から覗く人影を見たとか、
誰も居ないはずなのに階段を登る足音を聞いたとか。
ある時刻に音楽室を覗くと、肖像画の中に




マルムスティーンが紛れてるとか。

嘘です。



ま、とにかく、出来れば
授業以外でお近づきになりたくない場所だったんです。
それなのにある日の授業中。
先生が授業に使用する、確か大きなそろばんだったか、
コンパス定規の類だったか忘れたみたいで、
代わりに僕がその木造校舎2階の図工室から
持ってくるように言われましてね。

正直ひとりでは行きたくなかったので、
誰か付き添いをとお願いしたもののあっさり却下。
仕方なくひとりで取りに行くことになったんですが、
図工室というのが、
1階音楽室を通って建物一番奥の階段を
登らないといけなかったんですが、
ただでさえ薄暗い建物なのに、
一番奥の階段なんてほとんど真っ暗なわけですよ。
電気なんてものもないし、
床の軋む音がまた余計に恐怖を煽るんですよね。

だから怖さを紛らわすために歌をうたうことにしました。
出来るだけ大きな声で、床の軋みをかき消すように、
歌いながら一歩一歩階段を登っていきました。

そしてようやく階段もあと数段で登り切ると言う時ですよ。
僕の歌と床の軋みの間から、
うっすらと僕の歌に重ねるように、
かすれた男の人の鼻歌が聞こえた気がしたんです。

ハモってくる幽霊の噂なんて聞いたこともなかったので、
最初は僕の歌が反響してるんだと思って
頑張って気にしないようにしてたんですが、
図工室に近づくにつれて段々と鼻歌が
大きくはっきりと聞こえてくるようになってきましてね。
湧き上がる恐怖に思わず歌を止めてしまったら
少しだけ遅れて鼻歌が止んだんです。



全身チキンスキン。

もうその瞬間に僕の野生の本能が
「ここにいたらマズイ!」と警告を発しましてね。

うあああああ!と声にならない声を上げながら
ほとんど転げ落ちるように階段を降りたら、
僕のすぐ後ろを慌てて校長が降りてきました。



オレとハモってたのあんたかよ。


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Posted by pia masa at 14:27Comments(8)思い出