2012年06月28日
隠されたメッセージ

「日本に神のご加護を。」
これはマザーボードと言うパソコン内部にある
基盤に書かれたメッセージです。
台湾ASUSの技術者が独断で思いつき、
会社の許可なく印字したものらしいんですが、
日本の少しでも早い復興を祈って
印字されたであろうこのメッセージを
会社は黙認するということです。
いい事をすると自分から言いふらす人がいます。
自分はこれだけやったと自慢する人がいます。
でもこのメッセージはそうじゃないんです。
マザーボードなんてPCを自作する人ならともかく
普通だったらほとんど見ることのないものです。
もしかしたら一生誰も気づかないかも知れません。
そんな見えないところに刻まれたメッセージ。
粋ですよね。
粋を好む日本人以上に粋ですよね。
ありがとう台湾。
そして

台湾にも神のご加護を。
僕はこれからも台湾とASUSを応援します。
そう言えばちょっと話は違うんですが、
小学生のある日よく遊んでた連中と集まって
自分達しか知らないメッセージを
隠そうという話になりましてね。
よく遊び場になっていた河原にある大きな岩に
ラメ入りノリみたいなものでメッセージを書いたんです。
なんと書いたかは覚えてないんですが、
なにか辛いことがあったらここに来ればいい。
姿はなくてもきっと俺達は・・・みたいな
青臭いことをみんなで言ってた記憶があります。
時は過ぎ、数年経った中学2年の終わり。
僕は思い出の沢山詰まったこの地を離れ、
転校することになりました。
なにせ転校なんて初めてのことだったので、
友達に馴染むことはできるだろうか。
うまくやっていけるだろうか。
とにかく不安でいっぱいでした。
そんな時にふとこのメッセージを思い出しまし、
居ても立っても居られなくなって
家を飛び出しました。
草むらに自転車を投げるように置くと
いつになく寂しく聴こえる川のせせらぎを耳に
誰もいない河原をひとり歩いて行きました。
岩に近づくほどに思い出は溢れ、
姿のない友人を思っては胸が詰まります。
ようやく岩にたどり着くと、
しばらく立ったままぼんやり眺めたあと、
僕達の友情の証であるメッセージを
しっかりと目に焼き付けようと岩を登りました。

消えてるんですけどおおお!
しかも跡形もないんですけどおおお!
でもまぁ今となって思えば
それでよかったのかなという気もします。
みんなそれぞれが自分の足で
歩いて行かないといけないんですもんね。
そしてその後、同窓会の時に「そう言えば・・」と
あの時のメンバーにこのメッセージの話をしたら、


記憶まで消すなよおおお!



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