2009年02月26日
オレを狙う視線

今日もいつものように愛犬と散歩を楽しんでいた。
この季節は花粉が飛ぶ。
話に聞くと去年よりも飛散時期が早まっているようだ。
全く迷惑な話だ。
とはいえ、別に杉や檜を恨むつもりもない。
奴らも自然の営みをただしているだけだ。
強いて言えば、オレの弱さだろう。
結婚をしてからだろうか。
最近はめっきり丸くなった。
それがオレを弱くしたと言うつもりはないが、
確かにピリピリと気を張り詰める事は少い。
人は言う。
「隙を見せれば、攻められる。」
別に構わない。攻めればいい。
隙がないことが、強さではない。
それはある意味逃げているだけだ。
受け止める勇気がないのだ。
オレは違う。
だから攻めればいい。
と、その時だろうか。
何かに見られているような気がした。
気のせいか?
違うっ!
確かに見られている。
嫌な予感がする。
受け止める覚悟はいつでも出来てはいるが
正体の分からないものに監視されるのは
オレの好みじゃない。
さりげなく右を見る。
人はいるが、恐らく違う。
左を見る。
誰もいない。
では、誰だ?
!
いた!
背後だ!
オレは身を屈めながら素早く振り向く。
現役を離れたとはいえ、
まだまだ体は反応するものだ。
! … お前だったのか!?

オレ「背後からオレを見るんじゃない!」
あえる「お前がこっち見んなっ!」


