日々是好日

どう見ても階段です。
かなり贔屓目に見ても階段です。

そしてこの勢いのまま階段話をしてもいいんですが、
考えれば階段にまつわるネタを持ち合わせてないので
ここは当初の予定通り軽く怪談話をしましょう。
それがイイと思います。pia masaです。こんにちは。

ま、夏ですからね。
僕が唯一経験した怪談話でもと思いまして。
と言っても、あまり怖い話ではないので、
怪談話が苦手な人も気楽にどうぞってノリで。

あれはですね、小学生の頃なんですけど。
長距離が苦手な僕は来るマラソン大会に備えて
夜中にジョギングをしておりましてね。
地区内を気が済むまでまわっていたわけです。

そんなある晩のこと、１軒の家の玄関が
人がひとり出入り出来るくらいに開いてまして、
玄関ライトの明かりが漏れてたんです。

その時は別に気にすることなく通り過ぎたんですが、
次に通ったときに漏れてる明かりのところに
ぼんやり黒い影のようなものが浮き出てましてね。
影になりそうなものは何も無いのに不思議だなと
思いながらも、また気にせず通り過ぎたんですよ。

そして次に通ったときですよ。
玄関には誰もいないのに明らかに人の形をした影が、
手足をバタバタさせながら浮かんでるですよ。

それ見た瞬間すっかり走ることを忘れて、
目を逸らすことも声を出すことも出来ずに
ただただじっとその影を見てたんですが、
よく見るとバタバタしてるのではなく、
家の中に入ろうと必死にもがいてる影でしてね。

それに気付いた途端全身チキンスキン。
喉が締め付けられるような恐怖が襲ってきましてね。
どうやって帰りついたのかは覚えてないですが
気づいたら家の玄関に倒れこんでました。

次の日ですよ。
そのウチの人が亡くなったのは。

今にして思えば、きっともう一度
家族の元に行きたかったんでしょうね。

そういう訳なので、
玄関と言うのは生きてる人間だけではなく
それ以外のものまで出入りする場所なんでしょう。
少し開いてるからとか、ただなんとなくという
軽い気持ちで玄関を見ない方がいいですよ。

みなさま、くれぐれも






お気をつけください。



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