2009年01月28日
哲学する犬

僕は思うのです。
一日のほとんどを繋がれて過ごすのは、はたして幸せなのかと。
確かに毎日散歩には連れて行ってくれます。
ごはんも毎日くれます。
遊んでもくれます。
悪い事したら怒ってもくれます。
半径3メートルの生活。
本当に幸せなのかと。

でも、こうも思うのです。
枯れた葉は、枯れてもなお自分の居場所を動こうとしません。
当たり前のように、動こうとしません。
青いまま落ちて行った葉も知っています。
強い風で枝が折れることもありました。
多くの葉が落ちる中、最後まで残ったものは、
若葉が芽吹くのを、じっと動かず見守っているのです。
自分の居場所があるという事はありがたい事です。
それがたった3メートルの世界でも、です。
僕はこれからもずっと見守る事が出来るのです。
たまにわがまま言うかもしれませんが、ずっと見守っています。
そして、こう結論するのです。
やっぱり僕は幸せなのです。


